建築学生の建築旅行記.  一人でも多くの人に建築を身近に感じてもらえれば... 旅行の参考にもぜひ!
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0519.愛・地球博

ついに来てしまいました愛☆地球博

建築的に今回の万博はどうなんでしょうか.ぶっちゃけ大阪万博とは違います.あの頃は輝ける未来があって、丹下健三のお祭り広場の大屋根や、磯崎新のロボットデメ&デク、菊竹清訓のカプセルタワーのエキスポタワーだったり未来の都市を思考していた.高度経済成長期の輝ける未来があそこにはあったんだと思う.そして、多数の有名建築家やゼネコンそして岡本太郎という世界に誇る芸術家が関わっていた.
一方の今回の万博のテーマはITと環境.地球環境、自然の大切さを訴えつつ、IT技術と自然の叡智が融合した社会を目指すことを目標にしている.その瞬間様々な疑問が浮かび上がる.
・環境を訴えるために、長久手・瀬戸の広大な森を伐採したこと.
・半年という開催期間の為に建てられたパビリオンの解体後の資材はどうなるのか...
・ITという刻々と技術更新が著しいモノを万博という会場に定着させ、先端技術として紹介することの矛盾.企業の技術なんてお台場や汐留にある企業の展示場に行った方が良いんじゃないかと思う.っていうか、各企業は展示場を持っているのにわざわざ万博に出展する必要があるのか...
この万博は様々な問題をはらんでいるように感じる.そして、万博を見た時の最初の感想は「アウトレットモールみたいだ!」ということ.半年の開催期間の為に完全なプレハブパビリオンが目立つ.万博のようなお祭りではなく、仮設である.郊外アウトレットモールのような安っぽい景色と周辺の自然と会場のギャップ.そして何を見るためにあるのかわからない観覧車.完璧である.
さらに、企業パビリオンと各国パビリオンの建築には明らかなギャップがある.企業は明らかに金をかけている.そして各国パビリオンはプレハブに外壁をちょこちょこっといじくった程度.
BULGARIA館
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そういう意味でスペイン館は考えたな!と思う.あの一つ一つのカラフルなユニットも確か後の使われ方が決まっていたように思う.
SPAIN館
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アレハンドロ・サエラ・ポロ設計.

万博会場のデッキ用の板は全て再利用されることになっているのだけれど、あれだけの量を果たして使ってくれる場所はあるのだろうか.
もうひとつ、ITによって現在はどんな情報を誰でも得ることができる.だから、企業パビリオンに行って先端技術を見てもそこまでの驚きは無い.各国パビリオンへ行ってもその国の情報は既知の事柄である.で、よく知らない国(発展途上国とか)を見ようと思っても、そういう国はお金も無いし充実した展示ができていない.そもそも、興味があったら既に知っているし、興味が無いからそんな国の展示を見ようとも思わないだろう.だから、長蛇の列を作っているのはEU圏の国やエジプト・中国とかそんな国.世の中そんなもんです.
と、この万博を否定し続けているが1つ良かったと思うのはNPO.彼らにとってこの万博は絶好のチャンスになっていることは確か.ITも環境も今一番頑張っているのはNPOじゃないだろうか.この万博に関わっているNPOも数多くある.そんな彼らの活動を地球市民村に行くとみることができる.

『Be Good Cafe』 trace&smaile
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そんな中の1つがこのカフェ.オーガニック素材を材料に料理をしてくれる.そして、お皿の下にはQRコードが付いていて、それを魔法のテーブル(?)にかざすと素材の生産者を見る事が出来る.そしてその人にお礼のメールを送ったり...
これはEarth Literacy Programという団体がやっているもので、竹村真一という教授を筆頭に活動している.彼曰く、「今は色んな情報を得られるようになったけど、今自分が食べているモノを誰が作ったのか、蛇口から出てくる水がどこから運ばれてきたのか.そういう身近でしかも大切なことを知らないのはおかしいんじゃないか.そういう大切なことを知る必要があって、そして、関わっている人たちとコミュニケーションをする.」こんな感じのことを言っておられる.まさにそうだと思う.
Earth Literacy Program
ちなみに、ここが友達が関わっているところ.
あと、瀬戸会場でも2つばかしやってます.けど、なんか身内話もなんなんで後は紹介しません.

未来は「そうなる」ものではなく「そうする」ものでありたい.ベルグソン
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まさにその通り.こんなんできちゃいましたけど?!っていうのは嫌ですね.でも複雑系におけるネットワーク理論てまさにこんな感じで、それがしっかり理に適った形になっているという神秘のある現象.
でも、僕が今研究してる景観という分野では、最近の経済至上主義と科学技術に支配された都市景観や郊外の殺風景で画一的な景観は「こんな景観できちゃいました!」現象.で、こういう景観をどう評価していけばいいのか.景観法が施行されて、今後なにを目指して建築家や都市計画家は都市を造っていくのかを模索している.

でも、僕が今研究してる景観という分野では、最近の経済至上主義と科学技術に支配された都市景観や郊外の殺風景で画一的な景観は「こんな景観できちゃいました!」現象.で、こういつ景観をどう評価していけばいいのか.景観法が施行されて、今後なにを目指して建築家や都市計画家は都市を造っていくのかを模索している.
でも、僕が今研究してる景観という分野では、最近の経済至上主義と科学技術に支配された都市景観や郊外の殺風景で画一的な景観は「こんな景観できちゃいました!」現象.で、こういつ景観をどう評価していけばいいのか.景観法が施行されて、今後なにを目指して建築家や都市計画家は都市を造っていくのかを模索している.

EU主要国の展示
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このインスタレーション.仕組みはいたって普通.ま~それなりに面白い.けど、何がやりたかったのかいまいち不明.園児達は仕組みを知ってか知らずか楽しんでます.
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これは当然のことながらヴィトンのモノグラムをイメージしている.ここでは、ヴィトンがいかように環境問題に取り組んでいるかを解説.


TOYOTA館
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みかんぐみ設計.
みかんぐみといえば曽我部さん率いるユニット.大学の先輩に当たります.なぜユニット名がこんな可愛らしい名前なのかというと、メンバーの一人の子供が通っていた幼稚園のクラス名を取ったからということらしい.みかんぐみは僕の印象では建築を凄く楽しんでいるという感じ.仰々しくなく、肩肘張ってない.彼らは建築を高尚な芸術作品だとは思っていないと思う.もっとこんな感じで遊んでみようよって.だから面白い商品も沢山つくって販売してる.
でも、このパビリオンは...中に入ってないし(3時間のパビリオンなんか入りたくもない!)、実際よく見てないから何もいえないけれど.
そもそもトヨタ会館で一応見たし、おそらくここじゃあんな近くでは見れない.試乗できるなら入る価値は充分あるけどね.

リニアモーターカー
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リニアモーターカーの登場.それは僕が小さい時からの夢だった.あのころ既に実験は行われていた.そして今やっと目の前に現れた.けれど、走らない.今更とまってるリニアモーターカーを見せられても、僕の欲求は遥か先なんです.
けれど、リニアモーターカーは実用化される日がくるのだろうか...今の新幹線がリニアモーターカーに交代するためにはどれだけの工事費がかかるのだろうか.日本にそんな余裕はあるのだろうか.
どこでも必要な情報が得られるようになった時代.世界が均一になろうとしている時代.それでも、ぼくらは高速で移動することへの夢を持ち続けている.世界を見に海外へ行く人も増加している.やっぱり情報は場所に固定されていて、動くのは結局人なんだと思う.場所に固定された情報と、場所に固定されていない情報.この先は各々の場所はよりいっそう差異化を見せていくだろうと思う.ヴァナキュラーな場所と情報が際立ってくるはず.

大地の塔
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藤井フミヤ監修の巨大万華鏡.
他に入るところ無いから入りました.一人で並んで万華鏡を見上げるのは少し寂しかったけど.でも、見る価値ありです.僕はここが一番よかったと思ってる.他のパビリオンが環境とかを熱すぎるほど語っている中で、純粋に企画として楽しめる.「あ~、でっけーなー.凄いけど、どっちかっていうと小さい万華鏡の方が綺麗だな~」って.でも、自分が万華鏡の中に入っている感覚は他では味わえない.そういう意味でここはよろしかった.そこまで並んでいないし、お勧めです.

長久手日本館
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日本の伝統工芸品である籠をイメージした建築.ここでもやはりいかに環境に配慮されて建築がつくられたかを熱く語ってます.僕は「じゃーつくるな!」っ声を大にして言いたい.環境というキーワードを持ち出して造らなくてもいいものを造るという行為.どうなんでしょうか.最近流行の『環境』ってぶっちゃけ当たり前でしょ.今までは当たり前じゃなかったから仕方ないけどそれを売りにする事がおかしいと思うんです.いつか、『環境』が当たり目の時代になったとき、建築は何を売りにするんですかね.

瀬戸会場
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結構いい建築ではないでしょうか...建築を取りまくスロープを歩く人の景色がなかなか面白い.人の動きが見える建築ってやっぱり見ててあきないですよね.僕は建築は舞台であって装置だと思ってます.

着座選択行動
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こういうことを今僕が在籍する研究室は研究します.『人がどこに座るのか』.都市・建築の中で人がどう環境を知覚し行動するのか.それを分析する事がテーマです.この分野は研究としては最近はめっきり流行らなくなってきたけど、凄く大切な視点だと思っています.


というわけで、終始批判してきた万博です.最後にもう1つ感想を言わしていただきます.
それは、現実に見せられた途端、つまらないように見えるということ.人間の想像力というのは無限の広さ・深さを持っていて、どんなものも人間の頭の中で創られるものには敵わない.
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# by dimensions11 | 2005-05-19 16:46 | Japan