建築学生の建築旅行記.  一人でも多くの人に建築を身近に感じてもらえれば... 旅行の参考にもぜひ!


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0817-2.Brno

Brno
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プラハの南東、チェコ第二の都市ブルノ.小さな街.
ブルノは、遺伝学の祖メンデルがえんどう豆の研究をした土地でもあり、ミースが設計したチューゲントハット邸(世界遺産)がある土地.
アルフォンス・ミュシャが育った街でもある.
ブルノの街の形は、中心に自由広場があり、自由広場には三位一体像がおかれている.自由広場は市がたち、街の生活の中心.広場の南にあるブルノ駅との間を商店街が結ぶ.自由広場からある距離を置いて、ほぼ同心円状にいくつかの教会や市庁舎、城などが配置されている.
さらに結構起伏の多い地域.


路地
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隙間の無い西欧の街並みの中で、路地は思いもかけない場所で姿を現す.
それはただ通るだけの道.だけど、なんて魅力的な路地なんだろうか.


Cathdral of St. Peter and St. Paul
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残念ながら修復中で内部立ち入り禁止...
入り口からなんとか見えるのみ.
1092年には既にロマネスク様式のバシリカが建っていたといわれる.現在のゴシック様式は14世紀から.1904年にネオゴシック様式の2本の塔が建てられ現在の姿になる.
内部のリブと奥のステンドグラスが素晴らしい.内部空間のプロポーションもかなり細長い印象.横の狭さがさらに高さを引き立たせている.


街路
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建物の色彩、道の曲がり方.とても魅力的.人がいなくても絵になる街路空間.
『Tokyo Nobody』という写真集があるけれども、東京から人間が消えた光景はまさに恐怖.都市の風景というのは人ありき.都市は舞台に過ぎないのだ.


Cathdral of St. J.A. Komensky
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コメンスキー教会.
なぜ、この写真を撮ったのか...
自分の中で違和感があったから.教会建築についての知識があまり無い私にとって、この教会が異様に感じたのだ.私にとっての教会は基本的に広場の中にある.まさに中心点である.しかし、この教会は広場を持たず、軸戦を持っている.日本の寺院のような参道らしきものを持っているのだ.ブルノは街の中心に教会無しの広場を持ち、教会を周辺に配置する.そして、この教会は唯一参道らしき軸戦を持っている.この軸戦はたまたま発生したものに過ぎないのか...偶然の産物だとしても、面白い.


Svodomy Square
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街の中心、自由広場は蚤の市が開かれる.


聖三位一体の碑
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1716年~56年にかけて造られたバロック様式の碑.2000年に世界遺産に登録される.


Cathdral of St. Jacob
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たまたま休憩がてらに入った教会.だ~れもいません.(本当は浮浪者と管理人の老婆と私の3人)
観光名所だけじゃない.教会は本当にどれもこれも素晴らしい空間.明るくて、白くて、ゴテゴテしてなくて、気持ちいい教会でした.
老婆曰く、『浮浪者が盗むから荷物を席に置いたまま見学するのは危険だよ!』
浮浪者は座席で寝ていました!
教会は万人の為の空間なんですね!おばあさんは凄く嫌な顔をしていたけれど、危険でも追い出すことは決してしません.
日本の公共空間なんて、どんどん浮浪者を追い出そうとやっきになっているのに.
日本中にある『浮浪者を排除するためのデザイン』なんとかなりませんかね.


Section of town
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それは突然.街並みが切れ、断面が現れる.暴力的に造られた駐車場.誰かは泥酔した後、駐車場で汚物にまみれて夜を明かした.彼曰く「目が覚めたら都市のヴォイドだった.」
これはヴォイドというよりはまさにセクション.
壁がなんだか寒そうであり、恥ずかしそう.


Spilberk Castle
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旧市街の西にある丘の頂に建つ13世紀の城跡.17世紀には一部を監獄に改装され、19世紀には数々の革命家が収容され、第二次世界大戦ではナチスに利用された.
1階は監獄や拷問器具が展示され、2階はブルノ市博物館.3階はカフェとギャラリー.
時間が無かったので、1階の監獄を一通り見学.
土壁でひんやりした空気と共に、監獄という空間.はっきりってお化け屋敷と同じ.
一人で歩くのは少し怖かった...
沢山のセル(房)があるんだけれど、それぞれに『何人収容できる』とか書かれていて、ある意味監獄にとっての機能的空間なわけで、建築計画の分野とリンクしているなと気づいたときには少し恐怖を覚えた.     


Mac
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一人旅で役に立つのがマック.まさに地球食.メニューは微妙に異なっているけれど(日本ほどバリエーションは無い)、店内のインテリアもどこも似たり寄ったり.ここのマックなんて竹が飾られている始末.だけど、ほんとお世話になってます.

↑Praha ↑Bratislava ↑Wien
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えっ!全部同じ方角なの??
おそらく道路標識も世界共通だと思うんだけれど、読めないということは私はやばいのか...
ウィーンは一般道で、その他は高速ってこと?


Hotel OMEGA
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大学の先輩が自分のHPで凄く薦めていたホテル.だから、駅前のインフォメーションでここの名前を言って予約してもらった.ブルノーという土地柄(物価)もあるだろうけど、かなり安く泊まれる.ちょっと女の子っぽいインテリアという印象はあったけれど、部屋の環境も良い.そして、翌朝に使った最上階にある食堂は、日当たりも景色も良くさわやか.インテリアもおしゃれでモダニズムなホテル.
本当は一番の魅力は先輩同様、受付のお姉さんが美人ということかもしれない.翌日行くチューゲントハット邸の場所や予約について聞いた時も、とても親切にわかりやすく教えてくれたし.
「また泊まりに来たい!」と思えるホテル.残念なのは、先輩の時は使えた地下のスカッシュコートが使用できなくなっていたこと.(多分)
ま~疲れて翌日に響くし、1人ではスカッシュやる気にならないんだけれどさ.
この日はホテルでビールを飲みながらテレビで音楽鑑賞.
とにかくMaroon5.プラハ、ザルツブルグとにかくチェコにいる間は街でもテレビでもMaroon5の『This Love』 耳に強く残る彼らの歌は、私にとってのチェコを思い出させる音楽.
それにしても、『This Love』はいい音楽です!
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by dimensions11 | 2004-08-17 00:24 | Czech