建築学生の建築旅行記.  一人でも多くの人に建築を身近に感じてもらえれば... 旅行の参考にもぜひ!


by dimensions11

0818.Villa Tugendhat

今日は、朝一番にトゥーゲントハット邸を見学.
ホテルを出発する前に見学の予約の為の電話をかけてもらうが、朝早すぎて誰も出ない.仕方ないから、行き方を教えてもらって向こうで頼むことに.
なんとか早めについて管理人に聞いてみると、大丈夫との事.
海外で見学の予約って、そんなに重要なことじゃないのかな?日本はしっかりしすぎているのか?

一応ミースについての説明を.
Ludwig Mies van der Roeh
ミース・ファン・デル・ローエとは、ル・コルビュジェ、フランク・ロイド・ライトと並ぶ20世紀の近代建築の巨匠。
建築を学んでいない人にとってはバルセロナチェアが彼の作品としては有名なのだろうか.
建築としては、やはりバルセロナパビリオン.ファンズワース邸.IIT(イリノイ工科大学)クラウンホール、シーグラムビルなど...とにかく彼の作品の影響は絶大.最近のガラスのオフィスビルなんてミースの影響そのもの.
ミースの思想としては
Less is more
これは、近代建築の美意識を象徴する言葉としても知られている.できるだけ余計な無駄を排除しよう、そうすればいいデザインになっていくということ.

universal space
ある特定の機能に対応する空間を一つ一つ用意していくのは非現実的であり、全ての機能に対応できるニュートラルな空間を造る事が良いことだということ.
つまり彼は、鉄とガラスにより、より普遍的な空間をつくろとした.

また、彼は「建築家は月曜日毎に新しいデザインを考える必要は無い」と周囲の建築家を批判している.つまり、究極のプロトタイプこそ彼の目指す建築だったわけです.


Villa Tugendhat
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Ludwig Mies van der Roeh(ルートヴィッヒ・ミース・ヴァン・デル・ローエ)設計(1930).2001年に世界遺産に登録される.
彼の建築は水平・垂直面によるコンポジション、開かれた空間、左右非対称、十字形断面の鉄骨の柱、大理石.
彼の父が石屋ということもあり、彼は大理石を巧みに利用している.光をほのかに透過する大理石は夕方には神秘的な輝きを持つ.
彼の建築内部は予想以上に、多様な素材(大理石、マホガニー、ガラス、鉄、植栽)を用い、色彩豊かな空間をつくっている.そして天井高も高く、かなり開放的な空間に感じる.
そして、マホガニーや大理石によって緩やかに空間を仕切るとともに、空間に背景を与えることで空間に性格を与える.内部を歩き回って、色々な角度から見たくなる衝動に駆られる.
また、電動でガラスが床下に収納されたり、ボイラーが完備されていたりと、当時においてかなりハイテク建築でもあった.
ただ、最近までこの住宅も人手に無く荒れ果てていたために、まだ少しはがれたコンクリートや割れたガラスを見受ける.

ただ残念なのは、私は「なぜ、ミースの住宅が世界遺産に選ばれたのか.なぜ、トゥーゲントハット邸なのか.」という答えを見つけるまでには至らなかったということ.
私個人として、写真ではあるけれどファンズワース邸を初めて見たときの衝撃は大きかったし、トゥーゲントハット邸を見て、ファンズワース邸への憧れ(?)はさらに高まった.

Hurry to go to Berlin!
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トゥーゲントハット邸を見終わったら、一服した後急いで駅へ.
ベルリン行きの電車は1日2本.しかも午前中と、昼過ぎ.昼過ぎに乗ってベルリン着は夜.
ベルリンにいる先輩には何度かメールを送ってあるんだけれど、どうも急すぎて果たして会えるのか心配.とにかく、「Berlin Ost駅に迎えに来てください」というメールだけ送っておいたので行くしかない.
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by dimensions11 | 2004-08-18 08:44 | Czech