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建築学生の建築旅行記.  一人でも多くの人に建築を身近に感じてもらえれば... 旅行の参考にもぜひ!


by dimensions11

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Berliner-Dome
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ホーエンツォレルン王家の墓所がある、高さ114mの大天蓋を持つ20c初頭に建設された大聖堂.

The Nethrlands Embassy in Berlin
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Rem Koolhaas設計(2001年).OMA&AMO率いる世界一の建築家.そしてMVRDVやザハ・ハディッド等、数々のスターも輩出している.
銀色のキューブから、スロープが飛び出し、階段部分が切り取られたようにガラスが張られている.スロープの床の緑が影になって落ちているのもカッコイイ.
当然中に入ることは出来ないんだけれど、おそらく一連の動線がスパイラルのように周囲を囲んでいて、それが一連のシークエンスとして楽しめるようになっているのだろうか.
ところで、最近キューブからキャンチで飛び出す建築って流行ってますね.
この建築の正面は川が流れているんですけど、遠景で見るためには川の反対側に行かなくてはいけません.写真を撮る時に、建築を見るポイントって重要だなと思うです.どこからその建築を見ると一番綺麗なのか.もしかしたら設計に全然関係ないかもしれないけれど、すごくカッコイイファサードでも、それを見る場所が無いと意味が無いし...


ギョロロ
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The Nethrlands Embassy in Berlin近く.川の監視人.

AEG Turbine Factory
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ペーター・ベーレンス設計(1910年).
1908年にA.E.G(ドイツの総合電気会社)の芸術顧問になって以来、電気の傘や店舗ファサード、ポスター、工場までをデザインする.初めて工場にデザインを持ち込んだ最初の作品としてこのタービン工場は有名.そして、現在でもこの工場は使われているのが驚き.この頃からデザイナーと資本主義の関係が始まっているわけです.
内部は工場という機能のためにワンルームになっている.そして、その屋根を支えるためにトラスが組まれているんだけれど、そのトラスの形がそのままファサードの屋根のカクカクとなって表れている.
そして、トラスを支える柱は壁と独立していて、壁は上に行くほど倒れているように造られている.これは、構造体である柱と非構造体の壁を完全に異なるものとして表現している.
そういったデザインがこの古典主義的な美を表現している.工場という近代の工業化社会の象徴を古典という様式で表現しているわけだけれど、ユートピアへの憧れを私は感じる.
産業化の中での機械への期待ですね.


Peek&Cloppenburg Building
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Gottfried Bohm設計(1995).
ベルリンの中心地、Zoo駅から伸びるTauentzienstrasseにあるデパート.コンクリートフレームからガラスがカーテンのように波打っているファサードが特徴的.


Sony center
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昨日行ったポツダム広場のSony centerはベルリンにおいてランドマーク的な存在かもしれない.数日のベルリン滞在の中で、意外と色んなところから見える.S-Bahnに乗っているとベルリンの中心部に富士山のように白いテント屋根が見える.


DG Bank
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F.OGery設計(1999年).
プラハでも彼の建築を紹介したが、世界中で異色の建築を造り続ける建築家.彼の建築は図面に起こすのが難しい.確か、模型を作ってから、模型の3次元座標を読み取って図面化していくということを聞いた事がある.まさに、ITの申し子.そして彼の造形力!!
建築という既成概念を打ち砕いてくれる.しかし、いつも『だから何?』という疑問が残るのも事実.
世界中で数々の建築を成功させてきている彼にまつわる話(彼自身も話をしないのだが)が無いのも、周囲が彼の理解に苦しんでいるからなのだろうか.言うなれば現代のガウディといったところか.


Gallery Lafayette
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Jean Nouvel設計(1996年).
またまたJ.Nouvelの建築.彼の建築もプラハで紹介済み.ずっと見たいと思っていた建築.
ラ・ファイエットは言わずと知れたフランスの有名百貨店.そのベルリン店のコンペを見事勝ち取ったのがジャン.ヌーベル.
ここでは、プランの中央部を1階から屋上へ直径26mの円錐形のアトリウム、1階から地下4階までは逆円錐形の吹き抜けが貫いている.そして、円錐形に張られたホログラフィ・フィルムが光を反射し様々な色を演出している.それはまるで万華鏡の中に入ったような不思議な空間を作り出している.


205地区ビル
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地下でラ・ファイエットと接続され、その吹き抜けのエントランスにあるアート.
アップで見ると凄く綺麗☆


GSW Administrative Headquarters
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Sauerbruch&Hutton設計(1999).
OMAやEisenmanの集合住宅の近く.チェックポイントチャーリーからわずかのところにあるカラフルなファサードを持つオフィスビル.
湾曲した西側ファサードのガラス壁面は1mの空気層を持つ2重壁.その空気層に赤・ピンク・黄・ベージュ等の暖色系のカラフルなブラインドが装着されている.各オフィスごとに稼動するブラインドの向きによって絶えずファサードの表情は変化する.
西日を受けたブラインドはかなり美しい.


Checkpoint Charry
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かつて、東西が分断されていた時、東と西を繋ぐ関門があった場所.チェックポイント・チャーリーにまつわる話は数々ある.横には、ベルリンの壁の博物館がある.
ベルリンでの感想だけれど、ナチスとホロコーストとベルリンの壁は別.ホロコーストに関する博物館あり、ユダヤに関する博物館あり、壁に関する博物館あり.
ただ、私は悪魔の子ヒットラーがなぜ生まれたのか、なぜユダヤを憎んだのか、そういったことを知らない.そしてユダヤのことも詳しく知らない.ただ、事実としてのユダヤ大量虐殺をしっているに過ぎない.だから、要するに何も分からないのだ.
ということで、帰国後ヒットラーについての興味が膨らみ(旅行前から興味があったんだけれど)、現在少々勉強中です.
この話はまた別の機会に.


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この日の晩は先輩の語学学校の友達(前日とは違う人たち)と公園でバーベキュー☆いやいや、暗闇の中でのバーベキューは肉が焦げてるのもわからない.先輩のタフさに驚きます.数人の日本人もいて、彼らと話していたんだけど、みんな色んな理由でベルリンに来ていて話を聞くだけでも面白かった.(一人の可愛い女の子(といっても30近くてビックリ)は会社を辞め、彼氏探し!)
by dimensions11 | 2004-08-20 01:19