建築学生の建築旅行記.  一人でも多くの人に建築を身近に感じてもらえれば... 旅行の参考にもぜひ!


by dimensions11

0518.豊田市

今年の研究室旅行は豊田市→愛・地球博.そしてその後一人で名古屋市内+明治村.
どうやら万博に行くことになったきっかけは僕の意見だったらしい.知り合いが万博に関わってるし、話題からして行くしかないでしょ.本当は岐阜の養老にある養老天命反転地に行きたかったんだけど...
奈良・京都・大阪・兵庫には数え切れないほど行っている僕も、愛知は名古屋駅を乗換えで使ったことしかない.そういう意味でも愛知旅行はしてみたかった.どうせ研究室旅行ならさ、滅多に行きそうにないところが.
というわけで、1日目は研究室を出発し車で豊田市へ.そして宿は蒲郡.
当然建築学生向かうところは豊田市美術館.

豊田市美術館
谷口吉生設計.
谷口吉生の展覧会が新宿で開催されていたのはご存知でしょうか.彼は結構凄い建築家.最近の伊東豊雄や妹島和世のようにアイドル(?)性は低いものの、葛西臨海公園のガラス張りの展望台やニューヨークのMoMAの新館の設計やら一連の慶応での設計など.ちなみに彼は東京工業大学建築学科の祖といってもよい谷口吉郎の息子.谷口吉郎について書きたいことも多々あるがそれはまた別の機会に.おそらく彼が設計した東京工業大学水力実験棟(2004年解体)をどこかで載せようと思っている.
で、谷口吉生.彼の建築は建築だと思う.というのも変だけれど、もし建築が純粋な芸術作品(not 現代アート)というものであるならば彼の建築は納得できる.と僕は思う.だって純粋に綺麗ですから.
で、豊田市美術館.雨という天気が残念ではあったけれどそれでもいい味だしてたんじゃないかな.そもそも、雨で汚く見える建築とかがあること自体、最近の建築の流れがおかしい.

正面からの全景
b0040345_1503293.jpg
いたって単純なヴォリュームだけど、かなり大きな美術館という印象.そして、ファサードはガラスなんだけどスクリーン?が貼られていて窓はない.

エントランス横
b0040345_1504394.jpg
雨で床の御影石のタイルが濡れているのが幸い.すばらしく綺麗に建築が映りこんでいる.

内部2F光壁
b0040345_1563097.jpg
綺麗です.光壁に見入ってしまいました.これと階段の手摺.空間の印象ってディテールによってかなり影響されてると思う.

2F階段から吹き抜け
b0040345_152687.jpg
左の壁のテクスチャーが奥行きの遠近感を強調し、近未来感?サイバーなテイストを付加している.かっこよくて、まさにTOO DANGEROUS SPACE.

『ユーモアは解放である』
b0040345_1573177.jpg
一緒に写っているのは研究室の博士課程の先輩.彼にぴったりの文句じゃないだろうか.今、彼は南半球オーストラリアに留学中...それが彼にとっての初海外!

彫刻
b0040345_1581082.jpg
ちょっと頑張って撮ってみました.

屋上から建築を見る
b0040345_1583112.jpg
前面にあるのは池.この屋上からの建築のプロポーションが凄くいい感じ.なんか、1Fエントランスからの印象、ここからの印象、そして内部の印象.みんなそれぞれ違っていて楽しい.

天窓
b0040345_159226.jpg

自然光を取り入れるために天窓が開けられているんだけれど、それを撮ってみたらすごく良い具合になってます.
美術品に自然光を直接使うのは保存上よろしくない.したがって全く自然光を取り入れないか、間接的に自然光を用いるか.ただし、美術鑑賞において照度設計は非常に重要で、自然光は照明設計がしにくいから扱いづらい.(今、友達が取り組んでる研究はこの辺のことをしてます)けれど、自然光を用いている美術館って凄くいいです.金沢21世紀美術館(SANNA)や地中美術館(安藤忠雄).


さてさて、豊田市美術館の次はトヨタ会館.なぜに建築系研究室が車?ま~でもみんな好きです車.っていうか、豊田市って凄いです.とにかくTOYOTA.なんでもTOYOTA.車はみんなTOYOTAなのかな?携帯はauなのかな??大企業都市って凄い.まさにロボコップのオムニ社って感じ.

トヨタ会館
パートナーロボットお馴染、愛知万博でも話題のロボット.間近で見たいならここに来るべきです.ま~動きませんが.(動く時間もあったかな?)
あと、i-unit.未来の乗り物です.未来にはこんな乗り物が街を埋め尽くすのだろうか.ちょっと乗ってみたい...でも、こうやって未来を思い描くっていうことは大事だと思う.建築の世界では未来派というグループがありました.産業革命以降、建築界では機械賛美という時期があって流線型だったり機械じかけの建築を作る人たちがいた.日本でのメタボリズムも結局未来志向だと思う.未来を思い描くことってポストモダン的なことで最近は流行らないのかもしれないけど、都市を扱う建築家達が未来を思考しない間にIT系の人たち家電メーカーや映画の人たちは次々と未来を作り出してる.どっちかというと僕はそういう人たちに凄く興味があって、例えばユビキタスミュージアムっていう携帯コンテンツが丸の内や広島の尾道の街づくりに貢献していたり、Eco-moneyが商店街の活性化に繋がっていたり.家電メーカーがユビキタス住宅を提案してみたり.携帯会社なんてまさに携帯による未来社会を模索してる.ユビキタスやITは今まで建築が担ってきた機能を代替するに充分な技術だし、ケータイによって場所やコミュニケーションの価値観も変化している.そんな中で建築はただの舞台に終わるのか、それとも新たな展開を見せるのか...僕らはそんな時代に今いるのではないかと思う.

錯視
b0040345_214527.jpg

b0040345_222932.jpg
トヨタ会館にあった錯視の絵.2つの写真の絵は全く同じ.けど奥行きだったり本棚の見え方とか違うの分かりますか??
さて、どーなっているのでしょう???
[PR]
by dimensions11 | 2005-05-18 16:44 | Japan